サファイヤ豆知識


9月の誕生石 サファイヤ -誠実・慈愛-





サファイヤは、ルビーと同じコランダムの一種

サファイヤはルビーと同じ、酸化アルミニウムの結晶であるコランダムに属します。コランダムのなかで赤いものはルビーといい、それ以外の色のものは全てサファイヤと呼ばれています。サファイヤの青色は微量の酸化鉄と酸化チタンによるものです。それ以外にも、ピンク、イエロー、オレンジ、グリーン、バイオレットなどから無色まであります。それぞれピンクサファイヤ、イエローサファイヤなどと呼ばれ、無色のサファイヤはホワイトサファイヤと呼ばれています。スリランカ産のピンク・オレンジ色のサファイヤは、パパラチア(蓮の花)と呼ばれ、その美しさと希少性のため、たいへん高く評価されています。




原産国
現在はミャンマー、タイ、スリランカ、オーストラリア、マダガスカル、タスマニア、アメリカのモンタナ州などで産出されます。





サファイヤの品質
最高品質のサファイヤは、コーンフラワーブルー(矢車草の花の青)と呼ばれています。ピンクをわずかに帯びた矢車草の花のような繊細なブルーで、ビロードのような柔らかみのある光沢が特徴です。ミャンマーのモゴック周辺で産出されるサファイヤはロイヤルブルーと呼ばれ、コーンフラワーブルーに次ぐ色といわれています。スリランカ産の最高品はかわせみのブルーと呼ばれ、コーンフラワーブルーに劣らぬ品質です。インクブルーと呼ばれるサファイヤは、インクのブルーブラックの色でオーストラリア産に多く産出されます。





カシミール産サファイヤ
インドで最も美しいといわれる地、カシミール。かつて、ここは最高品質のサファイヤが発掘される鉱山として盛んでした。この鉱山で採れるサファイヤは、ヘイジー効果とよばれる霧がかかったような乳白の光沢が見られることが特徴で、その輝きはシルクのようとも、ベルベットのようともいわれています。しかし、現在ではカシミールでサファイヤが発掘されることはほとんど無く、我々の目に触れることは非常に稀となった幻のサファイヤです。ご存じの通り、コーンフラワーブルーのサファイヤが最高品質とされていて、それがしばしば「カシミール・サファイヤ」と称して世に出ているものもありますが、実際にカシミールで採れたサファイヤはほとんどありません。





ダイヤモンドに次ぐ強さ
サファイヤの硬度は9。ダイヤモンドの次に高いランクです。熱や薬品にも強く、日常生活においては通常のお手入れで結構です。




幸運を呼ぶ石、スターサファイヤ
ルビー同様、サファイヤの中にもカボションカットにすると、鮮やかな六条の線が光る物があり、これをスターサファイヤと呼びます。サファイヤの中にルチルのシルクと呼ばれる絹糸状の結晶が入っているものに現れます。スターが現れることを星彩効果(アステリズム)と言います。古くにはその三本の光の交差は、「信頼」「希望」「運命」の象徴とされていたそうです。





結婚記念日
ブルーサファイヤは結婚23年目を祝う宝石です。また、スターサファイヤはその輝きに触れると幸福になれるという言い伝えがあり、26年目はブルーのスターサファイヤ、65年目はグレーのスターサファイヤ、67年目はパープルのスターサファイヤが結婚記念日を祝う宝石です。





大きい結晶
サファイヤの青色成分は、ルビーの赤色成分に比べて浅い地層に存在するので、ルビーに比べて結晶も大きい物が産出されます。1970年、大阪で開かれ万国博のセイロン館に陳列されたサファイヤの「東洋の青い巨人」は486カラットもあり、注目をあつめていました。





ラッキーストーン
サファイヤは牡牛座と水瓶座の人にとってのラッキーストーンとされ、身に付けると幸福を招くと云われています。一週間では水曜日にサファイヤのパワーが増幅し、水曜日生まれの人の守護石といわれているそうです。





賢者と聖職者にふさわしい宝石
サファイヤは賢者と聖職者にふさわしい宝石と信じられ、ローマ法皇シクストゥス四世は300カラットのサファイヤの指輪をはめていたそうで、指輪をつけたまま葬られたそうです。現在でも教皇、司教が身につけているそうです。空気を敏感に感じるとされ、曇りの日と晴れの日では光り方が違うそうです。不誠実な人や、好色な人が持つと色が濁るといわれているそうです。また王侯にも「王の石」として尊重されていたので、王冠を飾ったものも少なくありません。





イギリス王室とブルーサファイヤ
イギリス王室には多くのブルーサファイヤの宝物があります。代表的なもののひとつはイギリス王室第一級公式王冠であるインペリアル・ステート・クラウンがあります。また、ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られた婚約指輪は、ブルーサファイア。そしてダイアナ妃は、ロイヤルファミリーの色であるブルーサファイヤを公式の場でも好んで身に着けられていたそうです。





永遠の幸福のブルー

ブルーは永遠の幸福を意味し、花嫁が結婚式の日にブルーのものを身に着けていると幸せになれる(サムシングブルー)という伝説があり、内側にサファイヤが埋め込まれているマリッジリングが数多くあります。





物語の中のサファイヤ
オスカーワイルドの童話「幸福の王子」では、不自由なく暮らしていた王子はその死後、瞳がブルーサファイヤの純金の像となり町を見渡すと、この世の多くの苦しみをはじめて知りました。王子はツバメに頼んでそのブルーサファイヤの瞳をくり貫き貧しい人々に届ける物語として、サファイヤが登場しています。





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