ダイヤモンド豆知識


4月の誕生石 ダイヤモンド -純潔・清浄無垢-







硬い石
人類が最初にダイヤモンドを発見したのは、2500年以上も昔、インドで発見されたとされています。当時は、現在のようにダイヤモンドを美しく光り輝く石とは考えられておらず、「硬い石」として珍重されていたそうです。ダイヤモンドが硬すぎて加工できなかったのが原因です。そのダイヤモンドが美しい石として世界に知られるようになったのは15世紀に入って、ダイヤモンドをダイヤモンドで磨くことが発見されてからです。その後17世紀の後半にダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す、58面からなる「ブリリアントカット」が発明されました。そしてダイヤモンドは世界中の人たちを虜にし、一躍、宝石の王へとなりました。




従服されざるもの、ダイヤモンド
※ダイヤモンドの原石です。
全ての鉱物の中で最高の硬さを誇るダイヤモンド。それは、地球内部(マントル)200〜300キロの地中で、1500〜2000度の高温と6万気圧の高圧の条件のもとに生じるマグマの中から誕生する、孤高の宝石です。ダイヤモンドの中には20〜30億年前にできたものもあるそうです。
ダイヤモンドの語源はギリシャ語の「従服されざるもの(アダマス)」に由来し、和名でも「金剛石(完全なるもの)」と呼ばれてきました。何年たっても形が崩れず、輝きを失うことなく永遠の美しさを保ち続けるダイヤモンドならではの称号といえます。




原産国
17世紀初頭までダイヤモンドの産出地はインドだけでした。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、現在の主産地である南アフリカの各地で鉱脈が発見されるようになりました。現在の産出国は、南アフリカ、ロシア、オーストラリア、カナダ等です。
ダイヤモンドは、地球内部のマグマが表層部を通過するときに、高温・高圧の条件を作り出すことによって生成されるという性質上、古い地層をもつ地域でしか産出されません。ですから日本のように地層の新しいところでは、産出できないそうです。




ダイヤモンドの希少性
炭素が単一に無色透明の硬い結晶になるまでに、およそ十億年もの歳月と高温・高圧の条件を要すといわれているダイヤモンド。その産出量はとても少なく、1カラット(0.2グラム)のダイヤモンドを得るためには、約4トンの採掘原石が必要いわれ、しかも宝飾用として使えるのはその内の4分の1程度といわれています。それ以外は工業用ダイヤモンドとして使用されます。




炭や鉛筆の芯と同じ鉱物

ダイヤモンドを鉱物学的にみると、炭や鉛筆の芯とまったくおなじ成分、炭素からできています。もちろん性質は全く異なります。


硬度
ダイヤモンドの硬度は10で、地球上で一番硬い物質です。硬度が9のルビーやサファイヤの4倍以上の硬さがあるそうです。ダイヤモンドはダイヤモンドでしかキズをつけることは出来ません。

劈開性(へきかいせい)
一方向の強い衝撃を与えることにより、簡単に割れてしまうことがあります。

耐熱性
空気中で700〜1000度で燃えます。

親油性
油と仲が良く、水になじみにくい性質があります。油汚れや静電気によるホコリが表面につきやすい宝石ですので使用後のお手入れが大切です。






ダイヤモンドの4C
一般にダイヤモンドの品質は4つのCで評価されます。4つのCとは、カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)のことです。たとえ小さくてもクオリティの高いダイヤモンドは価値が上がります。一般的には、無色透明で傷や内包物がないものほど高価値です。

カラット(Carat)
カラットは宝石の重さの単位で1カラットが0.2gです。ダイヤモンドの価格はカラット数が増えるにしたがってカラット数の自乗に比例して高くなります。

カラー(Color)
無色透明に近いほど価値が高くなります。無色透明の「D」カラーを最高とし、黄色みの濃さに応じて、「Z」まで23段階に分けられます。しかしピンクダイヤなどの特に珍しい色をしているダイヤモンドは、その希少性から値段がかわってきます。

クラリティ(Clarity)
クラリティは透明度とキズの程度のことをいいます。光の通過を邪魔する内包物やキズが全くないものを最高の「FL(フローレス)」とし、内包物の数と位置により11段階にわけられます。

カット(Cut)
カットはダイヤの輝きを引き出す重要な要素。形と仕上げの総合的な評価です。最高の「エクセレント」から5段階にわけて評価されます。

詳しくはブライダルのページで紹介しております。





ダイヤモンドの色

ダイヤモンドといえば「無色透明」というイメージが最も一般的だと思われます。確かに、
無色透明であればあるほどダイヤモンドの価値が上がることは言うまでもないのですが、中にはごく稀にピンクやブルー、パープル、グリーン、オレンジ、グレー、彩かなイエローなどのファンシーカラーとよばれる様々な美しい色のダイヤモンドがあります。このようなカラーダイヤモンドは大変稀少な為、無色のダイヤモンドより高い評価がつけられています。
色々なカラーを持つダイヤモンドは、ダイヤモンドの生成過程で窒素やホウ素などが入り込むことにより色がつきます。通常はほのかな黄色になる程度ですが、まれに鮮やかな色になる場合があり、それらの総称を「カラーダイヤモンド」と呼びます。



ファンシーカラーダイヤモンドの評価は以下の通り。
VERY LIGHT(大変薄い)
LIGHT(薄い)
FANCY
FANCY INTENCE(濃い・強い)
FANCY VIVID(鮮やかな)
FANCY DEEP(深い・濃い)


ピンク・ダイヤモンド
結晶構造の変化により色がつくものの中で、まれにブラウンではなくピンクになるものがあり、今人気を集めているカラーダイヤモンドです。

ブルー・ダイヤモンド
ダイヤモンド生成過程で「ホウ素原子」が入り込むことでオレンジ色を吸収し、その補色であるブルーとして目に映ります。純粋にブルーに見えるものは殆どなく、その稀少価値はピンクダイヤモンドの比ではありません。

オレンジ・ダイヤモンド

ファンシーオレンジ・ダイヤモンドは、イエローダイヤモンドと非常に近い関係ですが、その数は極めて少なく、最高と言われる色調はパンプキンカラー(カボチャ色)で、暖かく気持ちの良い色の一つです。

グリーン・ダイヤモンド

産出はほとんどなく、大変めずらしい色で、コレクターには垂涎の貴石です。

レッド・ダイヤモンド(パープリッシュ・レッド)
カラーダイヤモンドの中でも最も産出量が少なく、超希少といわれるのが赤。これこそ奇跡の色の代表です。

ブラウン・ダイヤモンド
ダイヤモンドに色が付く原因は生成過程以外に高い圧力によって、結晶構造に変化が生じ、発色するものもあり、ファンシーブラウン・ダイヤモンドはこれにあたります。






永遠の絆、ダイヤモンド


ダイヤモンドは宝石の中で最も硬いことから、恋や結婚の純粋さを象徴し、絆を深めるといわれていることから、ブライダルリングとして多く用いられています。






世界の有名なダイヤモンド
ダイヤモンドの歴史は古く、何百年もの歴史をもつ有名なダイヤモンドがあります。

カリナン・ダイヤモンド        ※写真はレプリカです。
世界最大で最も美しいといわれているカリナン・ダイヤモンド。1905年に南アフリカのプレミア鉱山で産出されました。原石のサイズは10×5×6cm、重さは3,106カラットもありました。このダイヤモンドは、プレミア鉱山の創立者トーマス・カリナン卿に因んで“カリナン・ダイヤモンド”と名付けられました。カリナンダイヤモンドの原石からは、9個の大型ダイヤモンドと96個の小型ダイヤモンドにカットされました。そのなかで世界最大のダイヤモンド、第1カリナン(写真※1(530.2ct.))は別名「アフリカの星」といい、アーモンド型で十字架飾りの王笏にはめこまれ、第2カリナン(写真※2(317.4ct.))はクッション型で英国王室の王冠のバンドにはめこまれました。どちらも普段は、ロンドン塔に展示されており、戴冠式の際に使用されます。

ホープ・ダイヤモンド

※写真はレプリカです。

呪いのダイヤモンドとして有名なホープ・ダイヤモンド(ブルー・ダイヤモンド)。1642年、フランスの宝石商ダヴェルニエがインドから112.5カラットのブルー・ダイヤモンドの原石を持ち帰ったことから伝説は始まります。その後、ルイ14世やマリー・アントワネットなど、歴史上有名な人々の手に渡り、持ち主を不幸に導いたといわれています。1830年に、ロンドンの銀行家ヘンリー・フィリップ・ホープが購入して以来「ホープ・ダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。ホープ家は4代に渡ってダイヤモンドを所有していましたが、その間ホープ家では、不慮の死や不幸が続き、その後の持ち主も不幸に見舞われました。そして1949年、ニューヨークの宝石商ハリー・ウィンストンの手に渡り、1958年にワシントンのスミソニア博物館に寄贈されました。1975年には44.5カラットといわれていたのが、45.5カラットである事が判明し、世界中で注目を浴びています。

コ・イ・ヌール・ダイヤモンド
※写真はレプリカです。
歴史上、世界で最も古くて有名なダイヤモンド、コ・イ・ヌール(光の山)。このダイヤモンドは男性が持つと不幸になるが、女性が持つと幸福になるという言い伝えがあったそうです。歴史の中で初めてでてくるのは、1304年インド、マルク王の聖なる宝物としてです。186カラットあったダイヤモンドの原石は800カラットはあったと云われています。1526年にはムガール帝国の手に渡りますが、18世紀にはいると、ペルシャのナディール・シャーに支配されてしまいます。ナディールは、王のターバンの中にダイヤモンドが隠されていることを知り、「友情の証にターバンを取り替えよう」といいます。そしてナディールはダイヤモンドを見て「コ・イ・ヌール(光の山だ)!」と叫んだことからこのダイヤモンドの名前がついたそうです。しかしナディールも1747年には暗殺され、その後多くの人たちの手を転々と渡りますが、19世紀半ばにヴィクトリア女王に献上されました。そして186カラットあったダイヤモンドは108.93カラットにカットされ、ブローチとして愛用されていました。今日ではロンドン塔に保管されています。

ティファニー・ダイヤモンド

※写真はレプリカです。


このダイヤモンドは128カラットのカナリア色をしたダイヤモンドです。
1878年、南アフリカのデビアス鉱山で287.42カラットの原石が発見されました。翌年、ニューヨークの宝石商ティファニーが買い取り、128.51カラットの90面ものファセット(カット)を持つ「ティファニー・ダイヤモンド」を生みだしました。

ドレスデン・グリーン・ダイヤモンド

※写真はレプリカです。



サクソニーのフレデリック・オーガスタス二世(ポーランドのオーガスタス三世)が、1743年、ライプチヒ・フェアで購入したダイヤモンド。アーモンド形にカットされた41カラットのダイヤモンドで、明るいアップルグリーンの石としては世界で最も大きな石です。グリーン自体とても希少な色なので、極めて珍しい宝石といえるでしょう。


リージェント・ダイヤモンド
このダイヤモンドは18世紀初めにインドで発見されました。原石は410カラットあったといわれているリージェントは140カラット。ダイヤモンドを発見した一人の鉱夫は、自分のふくらはぎにキズを作り、そこにダイヤモンドを隠して脱走します。船の船長に儲けの半分を支払うと約束して船に乗せてもらいましたが、船長はダイヤモンド欲しさに鉱夫を殺して海に放り込んでしまいます。これを買ったのが英国提督のトマス・ピット。そこで140カラットにカットされました。1717年トマス・ピットはダイヤモンドを、フランスの摂政(リージェントと呼ばれていました)だったオルレアン公に売り渡しました。以来このダイヤモンドはリージェントと呼ばれるようになりました。その後、マリー・アントワネットやルイ16世も身に付けていたといわれています。フランス革命後ホープと同様姿を消しますが、その後発見されたリージェントはナポレオンの儀式用の剣にはめこまれたりもしたそうです。現在はルーブル美術館に保管されています。







工業用ダイヤモンド
ダイヤモンドは鉱物の中で最も硬い石のため、宝飾用だけでなく工業の分野でも使われています。実はダイヤモンドは宝石用よりも工業用の方が多く使用されています。工業用のダイヤモンドは宝石にはならない茶色や黒色のものが使われます。

研磨剤
有名なのは研磨剤。ダイヤモンドは耐摩耗性にも優れているため、微粉末にして使用されています。昔からガラスの彫刻や他の宝石の研磨に使われきました。光学用のレンズやコンタクトレンズの研磨などにも使われています。

ドリル
色々な材料の穴開けや石油井掘削などのボーリング材料、岩石の切断などにも使われています。ダイヤモンドのドリルは歯医者さんでも使われています。

LSI(大規模集積回路)
ダイヤモンドは熱伝導性が優れているため、LSI(大規模集積回路)などの放熱板に用いられています。
その他、ガラス切りやレコードの針など色々な分野で活躍しています。自動車、自転車、金属線やあらゆる電気製品などもダイヤモンドの助けを借りて製造されています。








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